コストの話 (山口邸竣工にあたって)

コストの話 (山口邸竣工にあたって)

10月に完成内覧会を開いて2ヶ月あまり。 ホームページ上で既に写真をご覧頂いたかも知れないが、改めて紹介しよう。 山口邸、木の家の誕生である。 当初から公開する約束のコストだが、最終、66万/坪で納まった。 外構、植裁一 …

新五十鈴茶屋(13)<和家具の仕事ー2>

新五十鈴茶屋(13)<和家具の仕事ー2>

村山組のキーパーソンに、村山さんが右腕と頼む反中政雄さんがいる。 以前村山さんに依頼したY邸調度の制作から携わってくれ、拙HPに掲載した雪洞行灯の納品に、仙台でお会いしたのが最初だった。 初対面の挨拶そこそこに、 「先生 …

新五十鈴茶屋(12)<和家具の仕事ー1>

新五十鈴茶屋(12)<和家具の仕事ー1>

今年3月から5月に掛けて、週に2日は現場で村山さんと顔を突き合わせていた。 殺気立ってた、といった方が良いかも知れない。 完成まで時間がない。作った試作を前に、 「ここの太さが違う」 「膨らみの曲線が直ってない」 「図面 …

新五十鈴茶屋計画(11) <中庭 2、だいどころ>

新五十鈴茶屋計画(11) <中庭 2、だいどころ>

計画が白紙のころから、すでに”だいどころ”はあった。 だいどころの言葉がもつ暖かさ、そこには家族がある。 人の暮らす里の姿を思い描いた。 全体は大きな施設だが、「五十鈴の家」という意識があった。 働く家人にとって、家は家 …

ひとことご挨拶まで

ひとことご挨拶まで

ひとことご挨拶申します。 先回以来、皆さまからお電話や手紙、メールなどをたくさん頂きました。 感想から激励まで、HP刷新にあたって、改めて皆さまに支えられていることを強く実感しました。心から厚く御礼申し上げます。 これを …

ホームページ刷新にあたって

ホームページ刷新にあたって

いつもブログにお立ち寄りいただき、厚く御礼申し上げます。 暮らし十職の前田です。 このたび、私たちのホームページを刷新いたしました。 未熟ながらも自分のスタンスを示すものが出来たのではないかと思っています。 これまでの主 …

小間 「龍華庵」(茶の湯サロン5,)

小間 「龍華庵」(茶の湯サロン5,)

鞘の間を挟んで広間と向かい合わせに、四畳半の小間が添う。 多くの方に使っていただくには、普遍性を持った形が望ましいとの思いと、さまざまな催しに対応できる続きの間としての性格から、四畳半とした。 四畳半は広間としても、小間 …

広間と桐板(茶の湯サロン4,)

広間と桐板(茶の湯サロン4,)

茶室だけで茶の湯はできない。 点前だけで茶事が成り立たないのと同じである。そのように露地は茶の湯へのタイムトンネルみたいなもので、露地がない茶室は”本格的な茶事には使えない”、といっていい。 階段を上がると鞘の間が中央を …

露地と蹲踞(茶の湯サロン3,)

露地と蹲踞(茶の湯サロン3,)

腰掛け廻りを見る。 亭主は席中の用意が調うと客を出迎え、ここで初めて主客は顔を合わせる。 が言葉は交わさない。互いに黙礼を交わすのみである。 これを「迎え付け(むかえつけ)」と呼ぶ。 亭主の黙礼は、「これよりどうぞお入り …

露地のいりぐち(茶の湯サロン2,)

露地のいりぐち(茶の湯サロン2,)

左座さんが催す「常楽会」、という茶の湯の集まりがある。 ”茶の湯サロン”を、といったのも、その裏付けがあってのことだろう。 彼はその名を取って、このサロン全体を”常楽苑”と冠した。茶の湯だけに限らず、さまざまな日本文化の …