山口邸内覧会のご報告
去る9月29、30日の両日にわたって、山口邸の内覧会が開かれました。 先刻、このブログでも紹介しましたが、お陰様で好評のうちに無事終了することができました。 今回は施工者である扇光さん主催の内覧会で、一般の方に向けた仕事 …
竣工式に招かれて
先日、晴れて完成した左座園の竣工式にお招きいただき、行ってきました。 1階の店舗は陳列棚が増設され、それまで所狭しと並べられていたお店の商品も、すっきりと並び替えられました。同じ坪数でありながら以前よりも広く感じられるよ …
新五十鈴茶屋計画について(8) <五十鈴茶屋>
五十鈴茶屋、北側の外観である。 上階の格子と虫籠窓(むしこまど)の連なる意匠に、平入りの間口が展開する。 間口11件、奥行き5間、堂々たる佇まいをめざした。 老舗としての風格を滲ませたい、そう思った。 外観からは軒を出来 …
監理という仕事 <山口邸内覧会案内>
先回の監理の仕事について、少々補足を。 設計の仕事は、設計と監理に分かれます。 当然、設計だけを頼まれる方もいます。図面を書いて確認申請を下ろす仕事。 私どもは原則、設計だけの仕事はお請けしてませんが、多く行われているの …
心の交換(山口邸の監理)
山口邸完成まで、いよいよカウントダウンです。 バルコニーの手摺も終わり、大工さんも現場を離れました。 それを待っていたかのように、左官・タイル・電気・設備・庭師・・・・・と毎日さまざまな職人さんが大勢出入りしています。 …
新五十鈴茶屋計画について(7) <中庭1>
へっつい脇を抜けると、中庭が広がる。 左手が五十鈴茶屋、右手に小上がりをみて、正面に喫茶棟が建つ。 設計主旨にも触れたが、ここから誘われるまま五十鈴川へ出てみたい、計画当初から思っていた。地域の玄関口として、川へいざなう …
紙の継ぎ目
やっと完成が見えてきた、茶の湯サロン。 現場の葛藤7ヶ月、携わった全ての手が、実を結ぼうとしている。 S君は早くも開店のことで、頭がいっぱいのよう。 いよいよ夢の舞台が出来上がる。 樋口さんは最後に、つくばい脇の手摺仕事 …
いつか棟梁となる日
そろそろ大工仕事が終わろうとしている。 通常の住宅の現場では、随分と長い間、となるのだろうか。 心労を掛けた専務と、若い2人の大工を囲んで、先日の現場帰りに一席もった。 「イキがいい」、まさに2人にはその言葉がピッタリく …
新五十鈴茶屋計画について(6) <茶屋>
赤福のへっついを横に、通路は中庭へと抜ける。 へっつい上の吹抜も、中庭に行くに従って低く屋根に覆われる。 深く差し出された軒は建物の影を色濃くし、そのコントラストが陽の当たる中庭を、一層まぶしく輝かせる。 その通路に面し …
下地窓
「これはダメだ・・・・・・」 玄関の下地窓を見た途端、思わず呟いてしまった。 しまった・・・、隣りに宮本さんがいるのを忘れ、つい口を滑らせた。 S邸、玄関のことだ。 工期の遅れは工務店の損害である。それを承知で良い仕事を …