すっかりブログの更新が滞り、誠に忸怩たる思いでいる。
コロナ禍で仕事のキャンセルもあったが、ここにきて以前の状態に戻った。とにかく出張続きで机に向かっている時間がないので、移動中にノートに向かってスケッチする時間が長くなった。
<南からの建物全景>
三沢の数寄屋が上棟を迎えた。先月に行うはずだったが、地域でコロナが多発したことから延期されていた。上棟式には施主をはじめ親戚一同が会し、また工事関係者、近所の方々など多くの人が参会して祝うことができた。
建て方は存外早く進んだが、屋根を仕舞う段になると、途端に遅々として進まない。200坪の屋根となると、屋根面積では300坪近くとなって、すべて軒先が化粧垂木になることもあり、慎重にならざるを得ない。
<西LDKを望む>
軒先部分で全体の6割ほど、それでも土縁は化粧垂木から屋根下地まで終わったので、これからは進み具合も早くなろう。雪国のこともあり、屋根を冬までに終わらせなければならない。目下、その工程をどう組むかが勝負である。
上棟式の前には構造見学会を開催した。興味がある人を差別なく声掛けし、60人ほどが来てくれたようだ。その中には、青森県林政課をはじめとして県職員の方も10名ほどお越し頂き、熱心に見て頂いたのは嬉しかった。前から言っているが青森の山は多品種の木材が取れ、大径木も豊富にあることから、私から見れば宝の山である。見事な県産材が豊富にある現状を活かして、施策に取り組んでいただければ幸いである。そんな話もさせて頂いた。
なかには以前からの知り合いも数名いて、久々の地域の人たちとの触れ合いに、心暖まる時を過ごしてきた。
<東LDKを望む>
屋根を塞げば、いよいよ造作工事となる。
材料の調達も進めているが、規模が大きいだけに、造作材の木作りも待ったなしだ。来年中の完成に向け、かかわる皆の気持ちが一つになった上棟式だった。
すでに三沢は秋本番といったところ、滞在先の宿で初めて暖房を入れた。
<構造見学会の様子>
(前田)