西村棟梁を悼んで

西村棟梁を悼んで

五十鈴茶屋の中心的な棟梁を努めた、西村棟梁が先日亡くなられた。 享年55歳、胃ガンのためという。 余りに突然のことで、聞いた途端、言葉を失った。 数々の想いが駆けめぐる、涙滂沱。あまりにも早すぎる。            …

中部建築賞受賞

中部建築賞受賞

私事だが、五十鈴茶屋が中部建築賞を受賞した。 これまで、このような日本建築が入賞することは珍しく、先日12月9日に表彰式が行われた。 過日、2次選考における現地審査が行われたが、そこで審査員との間に、伝統と創造について熱 …

左座邸四畳半

左座邸四畳半

昨年、S邸茶の湯サロンで紹介した左座さんが、続いて自宅を新築された。 土地取得の関係で、さる住宅メーカーが請け負ったが、設計は私が承った。 さすがにお茶に関わる方だけあって、自宅にも茶室が欲しいという。 少し、その過程も …

木の家”T邸”について

木の家”T邸”について

いま住宅が、3軒同時に進行している。 うち2軒は基本設計中、1軒がいよいよ工事に取り掛かろうとしている。 八戸のT邸である。 若い施主家族が住む、木の家である。 私が関わった”八戸の家”を観て、ご依頼いただいたと聞く。 …

別業建築へ

別業建築へ

今年の初めから石巻へ通っている。 松島海岸を車窓に眺めながら、仙台から電車を乗り継いでいく。 当初、とにかく風が強いという印象だった。冬の間はいつもこうなのだという。 体感温度は格段に低い。 医師である森 芳正先生の招請 …

陰翳の効用

陰翳の効用

いよいよ最終回です。 「四季の暮らしと室礼」、如何でしょうか。 ただただ呆然と暮らしていると、大事な季節をすっかり逃してしまうことに気付かされました。 四季のある環境にいながら、勿体ないことですよね。 それでは最後までど …

家のつくりやうは夏をもってすべし

家のつくりやうは夏をもってすべし

いよいよ終盤に差し掛かってきました。 彼の兼好法師の言葉ですが、この言葉の中にも日本という中で建てる家のあり方が、説かれているように感じます。前置きはとにかく、本論を聞きましょう。 ~ 家のつくりやうは夏をもってすべし  …

四季の室礼<夏>

四季の室礼<夏>

塾の講義は五月に行われたこともあって、当初はこれから迎える夏に向けた話を・・・・ということだったそうです。ただ夏だけでは話にならないので、四季の室礼としたと、前田さんから聞きました。 夏も過ぎた今となっては・・・・・・・ …

四季の室礼<春>

四季の室礼<春>

少し間が空いてしまいました。 すっかり秋になって朝晩は肌寒くなってきました。 こうして季節が移り変わって行くんですね。 四季の暮らしと室礼、今回は春です。 それでは、どうぞ。  ~ 四季の暮らしと室礼<春> ~ 節分です …

四季の室礼<冬>

四季の室礼<冬>

また残暑が、このところぶり返してきています。 皆さま如何お過ごしでしょうか。 季節とは正反対ですが、話の流れですのでご容赦下さい。 「四季の暮らしと室礼」、冬の室礼を講義の内容からお届けします。  ~ 四季の室礼<冬>  …