夏の山口邸
連日の猛暑。最高気温続出の毎日です。 皆様いかがお過ごしでしょうか。 さて、久しぶりに山口邸の現場に行ってきました。 夕方の5時過ぎに行ったのですが、職人さん方はまだ黙々と作業中でした。 その日は朝から太陽が照りつけ、夕 …
新五十鈴茶屋計画について(5) <赤福・茶屋>
西側外観を望む。 左に赤福、それに続く形で茶屋が繋がる。 茶屋との間には抜けが作られ、中庭へと結ばれている。 その通り土間に接した正面に、へっついが座る。おはらい町通りから、また車で走る県道からは、まずこの外観が飛び込ん …
受け継ぐもの
改めて紹介しよう。 S君こと、左座喜男さんだ。 完成前に紹介して迷惑をかけてはいけないと思い、敢えてS君としたが、彼もこのブログの愛読者で、近親者に紹介もしているらしい。そうならば却って匿名では失礼かと思い、昨日伺いを立 …
新五十鈴茶屋計画について(4) <外観>
それでは、実際を見ながら紹介していこう。 写真のまずさはお許し願いたい。少しずつ進める。 敷地北西角よりの姿を望む。 向かって正面に赤福、それと直行する形で五十鈴茶屋が建つ。この両棟の間を縫って中庭へと繋がっていく。周囲 …
木を腐らせない
山口さんの顔が次第に硬直してきた。・・・ように感じる。 仕事がなかなか進まない・・・・・。 工期が遅れることが確実になった。 S邸と同じ、どうすることもできない。若い大工の2人が一所懸命なのだ。 中西専務も時々現場を覗い …
茶室回り造作
樋口さんがいよいよ2階の造作に掛かりだした。 寡黙な仕事の姿勢は、終始変わらない。 S君も心配げに見守っている。 実は、大分工程から遅れているのである。 宮本さんも気が気でないはずだ。当初想定していた内装工事の領域を、遙 …
新五十鈴茶屋計画について(3) <主旨2>
それでは、全体の配置の概略を述べよう。 敷地は33m×70mのほぼ長方形。南側に志摩へ繋がる県道が走り、東に面しては五十鈴川を望む。 北側が市営駐車場で、続く西側は、おはらい町への街路になっている。 従って敷地北西角は、 …
「心意気在中」
S邸、着々と進行中である。 店舗小上がりとあわせて、玄関へと仕事は進む。 樋口さんが下地窓を編みはじめた。 壁の下地となる部分を、そのまま現していることから通称”下地窓”と呼んでいるが、壁を塗り残すことから、別名”塗り残 …
新五十鈴茶屋計画について(2) <主旨1>
続きを。 それらを背景として計画に入った。 1,伊勢の玄関口としてふさわしい建築でありたい。 2,五十鈴川へ抜ける動線を作り出したい。 3,多くの人が集える場所にしたい。 建築として、まずこれは乗 …
新五十鈴茶屋計画について(1) <序>
計画から含めて3年近く、このたび新五十鈴茶屋が完成した。 地下を備え、上階に木造建築が連なる。 上屋の木造部分だけでも延べ450坪。 木造建築に携わるものにとって、これだけの木の命を預けられたことに、改めて威儀を正さざる …