森別邸竣工ー1.
石巻の森別邸が竣工した。 当初の茶室の移築に始まること3年あまり、漸く先日完成をみた。 大きな敷地だが、密度を持って日本の空間に仕立てれたかと、まずは胸をなで下ろしている。竣工にあたっては宮城テレビも取材に訪れ華を添えて …
「地下おかげ参道」 上家
二十年に一度の式年遷宮に向け、伊勢でもさまざまな試みが展開している。 その一環として、以前紹介した「地下おかげ参道」の上家工事が始まった。 年々訪れる人も増す神宮お膝元にあって、日本の聖地としての揺るぎない風格を備えてき …
庭師の仕事
石巻は、庭師 加藤孝志の仕事でもある。 情熱を傾けた2年半が、まもなく完成を迎える。 そこには一世一代の仕事といって憚らない、彼の誇りが詰まる。 歳若くして挑んだ、初めての大庭園である。 <石 …
加藤吉男 棟梁
石巻も、門や塀の完成が近づいてきた。 徐々に計画した姿に、全体が仕上がってきたようだ。 現場を努める大工と庭師の呼吸も合い、互いに仕事を競っている。 完成まで、あとわずかだ。 <表 …
追悼 高山公次棟梁
「またこっちに出てきてえな。ゆっくり会いましょ」 歳の始めに交わした電話が最後になった。 まさか。 2月の初旬、番頭の小河さんからの電話で知った。 高山公次棟梁が亡くなられた、享年75歳だった。 …
浜千代館 ロビー
木造旅館が建ち並ぶ二見にあって、浜千代館のエントランスは近代的だった。 タイルを張った土間に長い上がり框、紅い絨毯にソファーを置いたロビーが続く。 海に面して展開する大きいエントランスは、さながらホテルの印象を与えていた …
老舗 浜千代館
二見(ふたみ)にある「浜千代館」の改修に携わった。 現当主で4代目を数える老舗旅館で、二見浦の海を眺める景勝の地に建つ。 昨年の正月明けに電話をいただいたのが縁で、改修計画を依頼された。 先代が作られた建物が、海に面して …
実施設計
連休は、いつものことだが仕事をしている。 普段の溜まりにたまった仕事を一気にこなして、世間に追いつこうとする。 世の中が休みだと、電話も掛かってこない、現場に一憂することもない。 仕事をするには、この上なく好都合である。 …
池を作る
木の家T邸の続きを。 建て方も進み、大きな梁も観衆の見守るなか無事納まった。 大黒柱は欅を、この梁には赤松を使った。 柱は80年ものの杉材、木目が詰まった綺麗な木が揃った。 建築を請け負う大山建工は、このたび「第1回あお …
森別邸 細部計画 2.
石巻、森別邸細部計画の続きを。 庭との馴染み良く、建物は南西の矩の手に配置された。 広間の茶室を主体とし、日常使われる部屋などをまとめた迎賓施設の核となる建物である。 <玄関から次の間を見 …