東京S邸竣工ー4
細目格子の戸を開けると、両親の玄関になる。 和を望まれたことから、少々数寄屋の味付けをして導入路とした。 正面を大きく開き、戸を開けた途端、敷地いっぱいの奥行きが飛び込む。 閉じたアプローチと一転して空間が広がる。 …
東京S邸竣工ー3
玄関から廊下を挟み、その奥が、客間兼用の家族室となる。 廊下は両親の住まいに通じ、家族互いが自由に使うことができる。 家族同士がふれあう季節の行事や食事会、それぞれの友人知人を集めた催しも可能だ。家の中のパブリックなスペ …
東京S邸竣工ー2
桜も五分咲きとなり、あっという間に4月になった。 引き続き紹介していこう。 塀に沿ってアプローチを東側に、路地状に設けた。 二世帯の住まいへの導入路となる。 <アプローチを見る> 周辺が …
東京S邸竣工ー1
東京S邸が竣工した。 当初、昨年末の工期で始めた工事だが、やはり仕事が難しかったか。 最後まで大工が残り、建具、設備らの職人には竣工直前まで迷惑を掛けた。 それでもSさんには大いに喜んでもらい、名残を惜しみつつ引き渡して …
住宅3題
朝方早くから仕事をする癖があって、随分と立つ。 冬から春にかけてのこの時期、日ごと夜明けが早まるのが分かる。 春が近いせいだろう、窓の曇ることもなくなった。 いま進めている住宅について、少し紹介しよう。 …
学会作品選集に選定
相変わらず事務所は、昼夜ともにバタバタした空気です。 昨日まで東京で引渡しと思ったら、明日は福岡へ。 山形で仕事が決まったり申告の時期とも重なったりで、目下戦争状態です。 改めてご機嫌伺います。 …
伊勢の仕事
いま伊勢でも、数件の仕事が同時に動いている。少し紹介したい。 昨年11月に内宮宇治橋が掛け替えられ、遷宮に向けた気運も次第に高まってきた。以前紹介した内宮おかげ参道も、宇治橋に合わせて昨年末に上屋が完成し、五十鈴茶屋を含 …
八戸大工の仕事
東京S邸もいよいよ完成に向けて大詰めとなった。 大工仕事もほぼ終わり、最終工程へと一層の拍車が掛かる。 次第に全貌が現れ、我ながらひと段落つけたようだ。 <S邸外観> この仕事、実 …
「木の家T邸」最優秀賞受賞
私どもで設計した「木の家T邸」が、このたび賞を頂きました。 第2回あおもり産木造住宅コンテストにおいて最優秀賞の受賞です。 施工にあたった大山建工は2年連続の受賞で、携わった方みなまさにも大きな励みになったのではと思いま …
二軒茶屋についてー3.
人混みのおはらい町通りと、閑静な五十鈴川を結ぶ町屋。 それでも、周辺に川への視線を意識した家は少ない。 対岸は内宮の神域で、殊に川沿いのモミジは、秋に真赤に色づく。 清流と山並みに、この空間が対峙する。 …