重装備でいいのか?
山口邸もいよいよ造作工事に入った。外部周りの造作材を入れ、外壁から仕上げてゆく。 若い二人の大工も慎重な仕事をしている。 今日は大工の応援も含め、5人程きていた。造作工事と相まって、電気の配線、給排水の配管、空調の打ち合 …
現場の船出
S邸の続き。 改修工事は店の運営に従って期間が決められることが多い。正月明けから新茶が出回る時期までを工事期間とし、新茶売り出しと共に新装開店としたい。 S君の中ではそう決めていたようだ。 それを受けて、年明け早々に材料 …
一服の心遣い
その日は午後から現場に行った。 忙しく働く職人さんたちと、道具の間をすり抜けるようにして現場を見る。 まだまだ造作仕事は始まったばかりだが、少しづつおぼろげながら部屋の形が見えてくる。 山口さんとご一緒したが、山口さんも …
理想を形に
「う~~~ん」 どうも奥様の雲行きが怪しいのです。 今日は、色決めで集まった打ち合わせなのですが、トイレと洗面で止まってしまいました。 どちらもバスコート(坪庭)に面していますが、設計の高さの窓ではトイレが隣家から丸見え …
「取り合わせ」
S邸、材料選定の続きである。 広間の床柱を”杉磨絞り丸太”とした。 設計で取り合わせたことだが、材料選定の初日、ひと目見て決めた。 少し派手な印象を受ける丸太だが、そこは天然物。 柔らかな落ち着きがある。 絞り丸太は面つ …
材料の「見立て」
S邸。契約が整うとすぐに材料調達に入る。山口邸と違って数寄屋ともなると集める材料も細かい。宮本さんが慎重に集めてくれた。 地元の材料を中心に集めて貰って構わない、と事前に伝えていたが、木目がどうしても粗くなるとの理由から …
棟 梁(2)
新五十鈴茶屋の続きを。 敷地東側、五十鈴川に面して建つ喫茶棟、この棟を受け持ったのが池正建設の堤棟梁だ。 一見取っつきにくい寡黙な人だが、素晴らしい仕事をする。 工事当初、担当の監督が私との仲介役をしていたが、病で途中離 …
棟 梁
新五十鈴茶屋も現場が大詰めに入ってきた。 連日多くの職人さんが入り、仕上げ工事に余念なく立ち働いてくれている。ほとんど常駐に近い状態で現場に詰めているが、細やかな部分の納まりやら、細部の寸法調整、仕上がり具合の確認など、 …
白木と色つけ
色つけの話にそれてしまった。 もう少しこのことについて触れたいと思う。 実は私も色を付ける当初はものすごく戸惑いを感じた。こんなきれいな材料を何で塗る必要があるのか、と随分疑問に思った。 そう思う背景には、やはり自分の中 …
色を決める
プランが決まれば、施主最大のハードルが色決めといってもいい。 外壁、屋根、アプローチ廻りの外部から、各部屋の床、壁、天井へと続く。 初めてのマイホーム、ともなれば自分のことなど客観的に見られるはずもない。 通常の家だと、 …