南部の家<庭仕事開始>

南部の家<庭仕事開始>

早や桜も三分咲きとなり、今日明日には満開を迎えそうだ。 何となく気ぜわしいこの季節だが、今年は珍しく家で過ごしている。 ここは桜の町で、天然記念物の蒲桜をはじめ、桜の名所には事欠かない。 久々に桜を楽しもうと思っている。 …

串本の町家<始動>

串本の町家<始動>

冬から春へと移るこのときは、まるで激流のごとく変わる。 土を覆う草も山も、空気の色までが昨日と違い、湿った柔らかさに包まれる。 気付けば、梅に続いて木蓮も咲き出し、桜も幾分つぼみが膨らんだようだ。             …

茅葺きの家<上棟>

茅葺きの家<上棟>

春の雨が続き、少しずつ暖かさが増してきた。 庭のハナミズキも次第に芽がふくらみ、春の近さを予感させる。 先月、実施設計の納品を終え、また彼方此方と飛び回る日が続いている。                <茶畑越しに建物を …

南部の家、盛岡増築

南部の家、盛岡増築

大寒を迎え、庭に霜柱が立つ日が多くなった。 現場への出張を挟みながら、今は実施設計に余念なく取り組んでいる。 3月に埼玉建築士会から講師を頼まれ、何か気の利いた話をと考えるものの、やはり自分のしてきたことしか話せないかと …

年頭にあたって

年頭にあたって

新春のお慶びを申し上げます。 旧年中はご愛顧を賜り、ありがとうございました。 本年も相変わりませず、宜しくお願い申し上げます。 今日から少しずつ始動していこうと思う。 机の前に座りたくない気分は拭えないが、仕事は待っては …

年の瀬にあたり

年の瀬にあたり

歳末の出張を回り、各地で仕事納めとしながら酒席が続く。 やり残しや、失策などの悔いも残るが、皆と一緒の時間は心地よい。 年の瀬に気持ちが楽に感じられれば、まずは良しとせねばなるまい。 24日まではこのような状態が続く。 …

南部の家<始動>

南部の家<始動>

少し余裕があった夏を後目に、秋とともに追われる毎日を過ごしている。 計画の詰めや実施設計で一杯の頭を抱え、合間を縫って出張に出る。 東北の紅葉も今が旬で、車窓から眺める山の色づきに、暫し見とれていた。 秋の日は束の間で、 …

茅葺きの家<始動>

茅葺きの家<始動>

伊勢も遷宮が過ぎ、人の波も例年に戻りつつある。 事務所のある河崎界隈も、穏やかな秋の風情になった。 今年は夏らしい日が少なかったせいか、昨年の熱気が凄かったせいなのか、町自体も、まるでひと恋しい寂しさに包まれているかのよ …

千葉W別邸ー竣工4.

千葉W別邸ー竣工4.

池に張り出して設けた濡縁が、この庭と建物を繋ぐ。 部屋からも、庭から見ても主眼となる大事なところである。 既に据えられた池中の伽藍石に濡縁の角柱を持たせ、水平に広々と、しかも軽々と見せることで庭との一体をねらった。    …

千葉W別邸ー竣工3.

千葉W別邸ー竣工3.

玄関、取次を経て、縁廊下に出る。 この縁廊下から和室入側にかけて下屋が雁行して連なり、その上に本体屋根が2段になって葺き巡っていく。 縁廊下正面が、外から見た丸窓となる。                  <縁廊下から庭 …