南部の家<竣工5>
リビングは一転して構造美を求めた空間とした。 屋根裏を大きく開いて架構の梁を見せ、堅牢な木組みそのままを意匠として現した。登梁は赤松、受梁には欅を用いた。受梁の欅は長さが10mとあって探すのに難儀をかけた。 …
南部の家<竣工4>
伊勢から福岡、また東京に戻って打ち合わせの後に小田原へ。 席の温まる間もないが、気持ちは充実しているようだ。 新たな仕事の依頼も入ったりと、そろそろ来年の仕事の段取りを考える候となってしまった。 …
南部の家<竣工3>
今秋は雨が続き、鉛筆が載らない日が多い。 忙しいときに限ってそうで、いらいらが募る。 少し落ち着くかと思った仕事も、何かと引っ張り出され、気付けばまた綱渡りの毎日となっている。これも暫くは続きそうだ。 …
南部の家<竣工2>
綱渡りだった毎日が、少しずつだが落ち着きを取り戻しつつある。 世には同時に数件の仕事をこなす強者もいるが、身体には宜しくない。 振り返れば、若い頃より仕事をしているようで、これでは身が持たない。 せめて一日、休みが欲しい …
南部の家<竣工>
7月中旬から書き始めた実施設計も終え、25日の講演準備や月末締め切りの出品取り纏めにあたふたとしている。お盆も仕事ばかりで、今夏もこれで終わるのだろう。 ふと昨年の夏も、三春の禅寺の実施に追われていたのを思い出した。 9 …
三重県建築賞受賞
いよいよ夏の到来です。 改めまして暑中ご機嫌お伺い申し上げます。 事務所は相変わらず忙しく、急ぎの東京の仕事に、多くの人を巻き込んで実施設計を纏めております。8月盆明けまでを目標に鋭意努めて参ります。 …
串本の町家 竣工4
いよいよ東京の仕事に掛かりだした。 基本で書いた平面を確かめながら、慎重に高さを割り出していく。 それぞれの屋根の納まりがつけば、実施設計スタートだ。 串本の町家の続きを。 <厨房から中庭を通し …
串本の町家 竣工3
急ぎの福岡の仕事も昨日で納まり、ちょっとした開放感に浸っている。 梅雨の晴れ間はすでに真夏の暑さで、日射しが肌にいたい。 頭を切り換え、この夏は東京の仕事に挑む。 串本の町家の続きを。 …
串本の町家 竣工2
昨日京都に行っていたが、ものすごい暑さに閉口した。 梅雨の晴れ間ともなると、真夏の日射しがたたきつける。 毎年のこととはいえ、年々暑さが堪えるようになった。 串本の町家の続きを。 …
串本の町家 竣工1
先回の更新以来、急ぎの仕事が重なって入り、あたふたとふた月が過ぎた。 今日もこれから東京に行って打ち合わせと、机に座る間がない。 明日からは福岡を纏めるためとんぼ返りをせねばならず、待ったなしの綱渡りが続いている。 …