三沢の数寄屋(庭園工事 2)

三沢の数寄屋(庭園工事 2)

既に11月も半ばとなり、三沢では植樹時期の限界にきている。今年は温暖な気候が続いているのがせめてもの救いで、今週からの出張で、大きな樹木はすべて植え終えたい。今年の4月から建物の主庭である南側の庭を南西角から始め、西庭へ …

三沢の数寄屋(庭園工事)

三沢の数寄屋(庭園工事)

足掛け5年に及ぶ三沢の数寄屋も、漸く建築工事が終盤を迎えた。設計当初から数寄屋を熱望されたものの、建築はとにかく、庭をどうまとめていくのかが不安だった。 我が国が標榜してきた建築は、建築単体で見るものではなく、建築を取り …

茶陶の工房、茶室2.

茶陶の工房、茶室2.

名古屋で進めている茶陶の工房と茶室も、いよいよ竣工に近づいてきた。古い工房と茶室を取り壊しての再構築だけに、かつての給排水管、ガス管の損傷が激しく、これまでさまざまに切り回しをされたインフラを整えるのが急務だった。 <母 …

上徒士町の家ー竣工5

上徒士町の家ー竣工5

南面したリビングは、両親の家との共有スペースである庭に大きく開放される。ダイニングキッチンと接続し、空間を水平に展開させながら2階まで吹き抜ける大きさを持たせた。互いの交流スペースである庭は、両親の家へのアプローチを兼ね …

上徒士町の家ー竣工4

上徒士町の家ー竣工4

キッチンの背後にはユーティリティとして洗面、トイレを設けるとともに、建物北側には浴室から脱衣室、家事室とが一直線につながる。ご夫妻とも仕事を持たれていることから、なるべく家事動線を短く、それを機能的に接続させることで、家 …

上徒士町の家ー竣工3

上徒士町の家ー竣工3

玄関を入ると右手に和室を設え、その続きにLDKへとつながる。和室は客間としての要素もあるが、1階全体をワンルームとして、家族が時々の居場所を確保するための、ひとつの要素として設けている。  <和室からLDKを望む> ダイ …

上徒士町の家―竣工2

上徒士町の家―竣工2

計画にあたって思ったのは、既存に建つ両親の家と、この度の家をどうつなぐかだった。それは家族の距離感の問題でもあり、日常を送る中でどのような交流が相応しいかということを探ることでもある。敷地は東西に長く、よって南面する敷地 …

上徒士町の家―竣工1

上徒士町の家―竣工1

上徒士町の家が竣工した。依頼があったのが今から3年半ほど前で、以前この地で設計した住宅をご覧いただいた上でのお話しだった。時間はかかったが、その間にさまざまな話をご夫妻と交わしながら設計を纏め、工事に取り掛かった。30代 …

茶陶の工房、茶室1.

茶陶の工房、茶室1.

名古屋で明治初期から続く茶陶の工房と茶室に取り組んでいる。かれこれ4年前に依頼があって設計を進めてきた。現在工事も着々と進み、建物の骨組みから屋根が葺き終わり、外壁周りに取り掛かっている。 <前面道路より建物全体を望む> …

福岡の茶美術商

福岡の茶美術商

福岡で茶美術を商う店を作った。 かねてからの依頼主の希望もあり、曽祖父が店を起こした天神で店を開きたいと、場所を捜し歩いていたという。18坪ほどの小さな店だが、彼の思う茶の湯の世界を、ぜひとも実現したいと、たっての依頼だ …