石を組む

石を組む

新五十鈴茶屋を覗こう。 実は現在、かなり仕上がってきている。 およそ95%程度の進捗で、最終の仕上工事の段階である。 ブログを始めたのがかなり仕事が進んでからだったので、全体を通した紹介が中途半端だった。肝心な建物の内容 …

たかが照明、されど照明

たかが照明、されど照明

結局、奥さまご希望のアンティーク照明は見つからず、既存のものを代用することにしました。後日、好みに巡り会った時に付け替えが利くような形とし、取りあえず奥さまも納得されました。 しかし、意外にも一番難しかったのはキッチンの …

安らぎの灯り

安らぎの灯り

奥さまご希望のアンティークの照明が、捜せど捜せど見つかりません。 かなり早い段階から、好みの形は見せて頂いてました。いたってシンプルで、「かつ、見たことがある」というようなものなので、知人に名古屋から岐阜までの骨董屋を捜 …

重装備でいいのか?

重装備でいいのか?

山口邸もいよいよ造作工事に入った。外部周りの造作材を入れ、外壁から仕上げてゆく。 若い二人の大工も慎重な仕事をしている。 今日は大工の応援も含め、5人程きていた。造作工事と相まって、電気の配線、給排水の配管、空調の打ち合 …

現場の船出

現場の船出

S邸の続き。 改修工事は店の運営に従って期間が決められることが多い。正月明けから新茶が出回る時期までを工事期間とし、新茶売り出しと共に新装開店としたい。 S君の中ではそう決めていたようだ。 それを受けて、年明け早々に材料 …

一服の心遣い

一服の心遣い

その日は午後から現場に行った。 忙しく働く職人さんたちと、道具の間をすり抜けるようにして現場を見る。 まだまだ造作仕事は始まったばかりだが、少しづつおぼろげながら部屋の形が見えてくる。 山口さんとご一緒したが、山口さんも …

理想を形に

理想を形に

「う~~~ん」 どうも奥様の雲行きが怪しいのです。 今日は、色決めで集まった打ち合わせなのですが、トイレと洗面で止まってしまいました。 どちらもバスコート(坪庭)に面していますが、設計の高さの窓ではトイレが隣家から丸見え …

「取り合わせ」

「取り合わせ」

S邸、材料選定の続きである。 広間の床柱を”杉磨絞り丸太”とした。 設計で取り合わせたことだが、材料選定の初日、ひと目見て決めた。 少し派手な印象を受ける丸太だが、そこは天然物。 柔らかな落ち着きがある。 絞り丸太は面つ …

材料の「見立て」

材料の「見立て」

S邸。契約が整うとすぐに材料調達に入る。山口邸と違って数寄屋ともなると集める材料も細かい。宮本さんが慎重に集めてくれた。 地元の材料を中心に集めて貰って構わない、と事前に伝えていたが、木目がどうしても粗くなるとの理由から …

棟 梁(2)

棟 梁(2)

新五十鈴茶屋の続きを。 敷地東側、五十鈴川に面して建つ喫茶棟、この棟を受け持ったのが池正建設の堤棟梁だ。 一見取っつきにくい寡黙な人だが、素晴らしい仕事をする。 工事当初、担当の監督が私との仲介役をしていたが、病で途中離 …