患った目も順調に回復し、ようやく目の奥の痛みも消えた。
昨日から本格的に仕事に復帰し、これまでご迷惑をおかけした方に改めてお詫びしたい。ふたリの子どもも春には巣立ちを向かえるとあって、今後は自身の充実を目指して進んでいこうと思う。
<建物全体を望む>
小田原の仕事が、あとひと月で竣工を向かえる。
まだシートが被ったままで写真を載せるような姿ではないが、海を見渡す景色が抜群なところだけに、ひとつの拠点になればと思っている。
かつてドライブインだった建物を構造体だけ残し、リノベーションして新たな価値を提供すべく取り組んでいる。既存の構造体がしっかりしていたのが幸いだったが、建物の階高が低く、設備的な配管ルートを確保しながら意匠を整えるのに苦労した。
完成したら改めて紹介したい。
<西白山台の家 アプローチ中庭>
今年はめずらしく住宅の仕事が次々と決まってきていて、早急にも進めねばならないことが山積している。住まいはそれぞれの施主の生きざまと密接しているだけに、如何にその点を汲み取れるかが、設計者として最も大切なところだろう。趣味嗜好はもとより、住む人の人間性が滲むような造形に帰結させたいと思い取り組んでいる。
写真は前回紹介した西白山台の家だが、施主とのそれぞれの出会いを形にと、改めて心に刻んで結果に導きたい。
病になって、初めて健康のありがたさを痛感する。
身体をいたわる歳になったかと思うと、些か情けない側面もあるが、生涯仕事をしていくためにも大事なことと、両立を心掛けてこれからも望みたい。
(前田)