ようやく今朝方、千葉の実施設計にめどがついた。
考えたように納まりがつき、まずは一段落といったところか。
年明けに設備に出して纏めとなるが、先が見えたとあって安堵している。
師走も残すこと数日、今年もこれで暮れる。
<四畳半前の土縁に飛石を打つ>
青森の料亭も最終工程に入り、今年最後の現場を見てきた。
すでに雪が40㎝も積もり、外回りは雪解けを待ってとなるだろう。
大工仕事も残すことわずかで、床柱に打つ花釘などの高さを指示してきた。引き続き、建具左官の仕上げを待って完成となる。
土間の区切りがあるため、先に腰掛けや土縁の石を据えたが、吹雪は容赦なく襲い、見る間に石を真っ白にしてしまう。冬の雪国では仕事は無理と聞いていたが、確かにその通りだ。
伊勢も先日上棟式が行われ、ようやく建て方なった姿が現れた。
縦横の梁も思ったように納まり、棟梁や大工も満足げな様子だった。
年明けにも、改めて紹介したい。
今年も、追いかけられた慌ただしい一年だった。
夏以降は、立て続けに実施設計が重なり、出張合間の時間がすべて作図に取られてしまった。やむを得ず不義理を重ねたことも多く、些か心苦しい。
書く作業は嫌いじゃないが、腰の痛みにはつらい仕事で、意識を集中させるだけに身体への負担は大きい。これも腰が完治しない原因のひとつかも知れない。
<腰掛けの石を畳む>
来年は、各地で住宅などが始まるため、増して飛び歩くことになりそうだ。
計画を含めると、手に負える数を超えており、自己管理の徹底が課題だろう。
まずは摂生を心掛け、じっくりと取り組める環境を作らねばならないと思っている。
今年一年の御礼を申し上げ、来る歳も変わらぬお付き合いを賜れば幸いである。
(前田)