お見舞い申し上げます

このたびの東北地方太平洋沖地震にて、被害に遭われた多くの皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
皆さまが早く心の平穏を取り戻し、安心の暮らしが再び訪れますよう、衷心よりお祈りしております。
京都で阪神震災を体験しましたが、このたびの地震は比較にならないほど大きく、長い揺れを伴ったものでした。余震も大きく、仕事場の本棚は崩れ、パソコンは投げ出されていました。
電気はすぐに止まり、情報が途絶え、やっと繋がった携帯が福岡と伊勢でした。福岡の料亭の若女将さんから宮城沖が震源と聞かされましたが、それ以降電話も途切れ、情報は断たれました。
情報のない怖さが、これほどのものとは思いませんでした。
電気に依存しきっている日常が、大きく悔やまれました。
明くる日の明け方前に回復しましたが、すぐに付けたテレビを見て仰天。
まさかと息を呑む光景に、ただただ呆然としていました。
東北方面の仕事も多いため、現場の被害状況が心配で、朝から懸命に連絡を取るも、電話が繋がらない状態が続きました。それでも、2日後には大方の連絡が取れ、幸いにも関係各位、建物の無事も確認。
ただ、石巻が最後まで不明でした。
施主の森先生のご自宅にも連絡し、避難された折りの状況は掴めたものの、ご本人とは繋がらず、また大工さん4人も巻き込まれたと聞き、気の重たい日を過ごしました。
それでも数日後、全員の無事が確認されたのは不幸中の幸いでした。
未だに被害状況の全てが掴めないほどの大災害に接し、自然の猛威を、改めて身体に刻み込まされました。被災地にお暮らしの皆さまのお気持ちを思うと、継ぐ言葉も見当たりません。
いっ刻も早い復旧を願い、重ねて衷心よりお見舞い申し上げる次第です。
  (かりの)