こんにちは。少し間が空いてしまいました。
実は設計アシスタントの”かりの”が風邪でダウン・・・・。こういう時に限って出張が重なるもので仕事もてんてこ舞い・・・・。一週間ぶりのご無沙汰になってしまいました。
計画過程の報告は、かりのが復活してからのこととして暫しお許しを。
さて、山口邸の工事進捗です。
地杉の丸太は先日材料検査でご覧いただいたものです。
木の曲がりなりに、このように八角に落として用います。これがリビングの屋根を構成する梁になります。(以前のパース参照)
丸太の元の径寸法で1.65尺(500mm)。節も少なく綺麗な木目が出ました。このように八角に削り仕上げるのも、簡単なようで実は大変な作業。元の丸太の大きさを極力損なうことなく、材木自体を意匠としてもきちんと見せるためには必要な工程です。
このようにもとの荒木を削って、建築を構成する材料に仕上げるのを「木づくり」と呼びます。丸太だけではなく、平もの(胴差し)をはじめ柱や桁材などの構造材全てにわたって行われる、木造建築ならではの工程です。
今の木造の建物といってもその多くは”大壁工法”といって、柱や桁などの構造材を壁の仕上げでくるんでしまい、建築材料としての”木”が見えてくる部分がホント少ないんです。そういう建物では当然のことこのような”木づくり”は不要、荒木のまま建てられていきます・・・・(・・・ほんとにいいのかな)。
この過程で材料を建築のどの部分に使うかが決められ、その後、設計図の寸法に基づいて材料に「墨付け」が行われていきます。
山口夫妻も同道。初めて間近に見る材料の圧倒的な迫力に
「・・・こんな材料を使っちゃっていいの・・・・・」と、
いたく感激のご様子・・・。
若い大工2人が冬空に、額に汗して一所懸命かんな掛けをしていました。
(前田)