鬼瓦?

新五十鈴茶屋の報告です。
昨年の11月から続いている屋根の瓦も、まだ葺き上がりません。
相当の枚数があって・・・・ざっと瓦だけで2万枚。
毎日毎日、瓦職人が頑張って丁寧に葺いてくれています。
瓦屋根の連なりは良いものですね。いつも仕事をしていますが、気を新たにさせられます。
今日はちょっと意匠的なところを紹介しましょう。

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実はこれは鬼瓦なんです。こんな鬼瓦が載るんです。
伊勢エビにふぐ、タコにサザエ、等々もっとあります・・・
伊勢は海に近いこともあって、まずは海の幸を。
それに加え・・・・・

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これ、かぶら・・・・です。
野菜なんかもいっぱい!
今時の旬、イキの良さを建物としてもあやかろう・・・との気持ちを込めて、ちょっと遊んでみました。建物が大きいせいもあって、鬼の数だけでも50ケ強。本当に色んな種類が載っているんですよ。
昔の古い建物でも、結構鬼は個性的でそれぞれの施主が自在に遊んでいますよね。
皆さんもご覧になっていると思いますが、家紋を入れたのから始まりその家の屋号、職業を暗示する意匠や、鍾馗様・鬼の顔などの魔除け・・・、また地方によっては”水”の字を刻んでいたりもします。これなんかも火災除けの意図なんでしょうね。
それが今ではどれもおしなべて既製品です・・・・。
瓦屋さんでさえ、今ではこのようなものを作る術は知らないんじゃないでしょうか。
宜しければ改めてご注文、承ります!(笑)
少々話がそれましたが、今度来られたら是非とも皆さんで探してみてください。
この鬼を作ってもらったのが、HPに紹介してます”鬼師 三州の梶川さん”です。
まだご覧になってない方は、是非とも記事を読んでみてください。
まさに芸術家です!。今までも大分お世話になっていますが、いつもその出来は見事というほかありません。今回も対象の”イキ”の良さが見る方にドンッ、と強く伝わってきます。
先日お会いしたら、「・・・今までこんなのは作ったことがない・・・(笑)」と仰っていましたが、結構快く遊んで(笑)くれているようです。現在もまだまだ制作中、全数が揃うのは今月半ば以降です。
私らも是非とも”イキ”のいい建物を造りたい、まさに切ったら汁の出るようなものを・・・・
そんな建築を作らねばと、いつも念じています。
・・・・このほか軒先瓦にも、ちょっと遊びが・・・・。
   まだまだあるんですが、これはまたの機会に。
       (前田)