山口邸工程報告です。
住み慣れた家を解体し、更地の状態に。
さすがに山口さんも、解体時には感慨無量のご様子でした。
何をいっても”家”は、これまでの家族の歴史そのものですから・・・。
廊下に使われてたケヤキの板、一部の古い建具、鬼瓦などは、思い出とともに記憶に残したいもの。山口さんが大事に確保されていました。
(どこかに使いたいですね・・・・・)
さて更地の状態にしますと、まずは建物の位置と、地盤面の高さを決めます。
実際の建物位置を決めるにあたって、まずは図面に基づき地面に建物の形状に合わせて縄を張ります。これを「縄張り」と呼びます。実施設計に当たっては、概ね敷地測量をしてから作成するんですが、実際とはまま異なる場合があります。今回も測量士の測量結果に基づいて取り掛かったものの、随分と敷地の角度が異なっていました。
結構あるんです・・・。現場で2回ほど張り直して確認後、位置を決定しました。
また以前も書きましたように、敷地が道路より下がっているため、道路の天端から20センチ上がりを地盤面とし、敷地全体を底上げすることも決定。
この辺りの配慮を怠ると、庭が狭くなったり、道路から水が入ったりと、後で悔やむ元になりかねません。建築を作る上での原点ですね。
また初めてのお施主さんだと、更地になった自分の土地を見て「何だか思っているより狭いな・・・・・」と、必ず思われるはず。山口夫妻もそうでした・・・・。
そのあたりも含めてきちんと話をすることが大切です。
これが決まりましたら基礎へ。
現場はもう基礎に取り掛かりました。
(前田)