残暑厳しき折、皆さま如何お過ごしでしょうか。
盛夏の暑さではないにしろ、このところ汗の噴き出る日が続いています。
さてそのような今日この頃ですが、私どものHP作品紹介(建築)を更新しました。
暮らし十職
<内宮おかげ参道>
こちらは、伊勢市営駐車場からおはらい町へ続く地下道です。
門脇俊一画伯が描いた宝永年間の参宮道中を展示することとなり、展示設計、上屋設計を依頼されたものです。地下道を現代と伊勢を結ぶタイムトンネルに見立て、特殊な陶版を用い屏風に仕立てて展示しました。
初めて訪れた時、こんな贅沢な地下道は日本中ここだけだろうと驚きました。
皆さんの評判もよろしいようで、新たな伊勢の観光名所になったようです。
<おかげ横丁西玄関棟>
おかげ横丁の西入口に建つ建物です。
この建物、驚くことにその機能のほとんどが倉庫です。
お店の部分は、特に町並みの景観に馴染ませるために木造としていますが、機能を重視する倉庫部分は鉄骨造とし、混構造を採用しました。
伊勢の特徴であるきざみ囲いを取り入れ、周辺の環境と馴染ませています。
先日、三重県建築賞を受賞しました。
ある意味、こちらも贅沢な倉庫ですね。
<盛岡K邸>
こちらは盛岡で依頼された住宅です。
私どものHPに掲載の、八戸の家を見て設計の依頼を頂きました。
写真ではわかりませんが、南側が全面天井まで窓になっています。南に自生する林の緑を、部屋いっぱいに取り入れたいためです。
子供のためにも、木をふんだんに使った自然を感じる住まいにしたい、とのご希望でした。林の雪景色が一段と見事とか、先日お施主様から聞きました。
この吹抜の大空間が、夫婦と5人の子供の成長を見守ります。
<料亭 嵯峨野>
最後はいまブログ更新中の、福岡博多の料亭嵯峨野です。
先代が培った日本文化の真髄を受け継ぎたいと、若女将の発心から建て直すこととなり、私どもで建築をお手伝いしました。
女将若女将の真摯な想いが隅々まで行き届いた、福岡を代表する料亭です。
日本でありながら、今や日本が遠ざかっている状況ですが、せめて一石を投じられればと願いを込め設計しました。
こちらも機会がありましたら、是非訪れていただきたい建物です。
何とぞご笑覧賜りまして、ご批評ご鞭撻など戴ければ幸いです。
これからも引き続き、誠意を持って建築を作って参ります。
どうぞこの後とも、宜しくお願い申し上げます。
(かりの)