残暑ご機嫌お伺い申し上げます。
気候不順の折ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。
いつも当ブログにお運びいただき、厚く御礼申し上げます。
今日はひとつ、ご報告です。
<五角あんどん「和灯」>
前田さんがデザインした五角あんどんが、グッドデザイン賞の一次審査に通り、今月末に開催されるグッドデザインエキスポ2009に出品されることになりました。
和家具の作り手として紹介した、岐阜の村山さんとのコラボレーションです。
流動的な五角形のフォルムに優しい曲線で構成された、優雅な姿をしています。
いま、グッドデザインエキスポの公式HPに、出品作品が掲載されています。
宜しければそちらもご覧頂ければと思います。
http://www.g-mark.org/expo/2009/(B-5.家具、インテリア用品)
<掲載終了しました>
事務所はお盆休みもなく、相変わらず仕事三昧の日々を送っています。
お盆前には東京で始まる住宅の材料検査、それに加え、新たに盛岡の住宅の仕事も決まり、また博多で始まる実施設計に向けての最終調整、伊勢での新規現場の確認と、舞い込む種々の計画も含めてごった返していました。
前田さんも6月に患った胃潰瘍が完治せず、痛みを抱えながら仕事に没頭しています(笑)。日頃の不摂生が祟っているんでしょう。
(日常業務に支障はありませんので、ご安心ください)
朝晩は涼しくなりましたが、まだ日中は暑さが厳しいです。
酷暑の砌、お身体ご自愛とお祈り申し上げます。
(かりの)
<グッドデザイン応募概要抜粋>
概 要 局所を照らす日本の灯りは、天井から照らす均質光とは異なり、
空間に明と暗、光と影を作り出す。障子に代表される拡散光は、
日本ならではの光の演出で、特に行灯が醸すほのかな光源は、
空間に奥行きと深みを与える。
ふくらみをもった五角形の平面は、見る側の目には異なる曲線
群で立体が構成され、従来の和がもつ安定さを微妙に破ること
で存在に躍動感を生み、静かな佇まいにも動へのエネルギー
を発光したいと狙った。
亀甲網と揉み和紙の取り合わせは日本に学び、ステンレスとい
う現代素材をアングルとプレートの単純部材に置換しつつも、五
本脚の曲線に職人の技を抽入することで独自な造形に仕立てて
いる。
プロデューサー名 ヤマコー株式会社 取締役社長 村山 千利
ディレクター名 前田伸治+暮らし十職 一級建築士事務所
デザイナー名 前田伸治
デザイナーの思い
移動出来る光源は、かつての道具から家具へとその存在を転換
させた。現代では、家具の存在も空間の構築に欠かせない。
プレーンな現代の空間も、その根底では日本の伝統と相通じるも
のと信じ、その上に、今を生きる知恵と形を重ねることで価値を生
み出したい。
堂々とした姿と不安定な五角形に少しばかりの動へのエネルギー
を見つけ、単純部材の構成にも職人の技をすべり込ませることで、
確固たる存在の創出を狙った。