今年の暖冬は些か気持ち悪いほどですが、現場の職人さんにとっては何とも有り難い現象です。寒風吹き荒ぶ中での仕事は手をかじかませ、寒さに身を削りながら手元に集中しなければなりません。でも”今年は楽だ~”と現場一同、挨拶代わりに言葉を交わしています。
さて、新五十鈴茶屋も外部まわりが徐々に仕上がり、来週あたり足場が外れ出します。
これは南側の全景。
右手が五十鈴川になります。
道路に従って建物も川に向かって高さを増し、甍の重なりが全体を覆います。
向こうに見える煙突は五十鈴茶屋棟のもの。右手に一段高く見える方形屋根は時計台。
建物中庭に面しては”月時計”と称するものが取り付きます。
いま”セイコー”で作っている最中です。完成は5月、楽しみにしてください。
こちらは東側、五十鈴川を望む喫茶棟外観です。
室内からは五十鈴川越しに背後の山並みが迫り、景観を楽しませてくれそうです。
まだこの写真では建物全貌は分かりませんが、足場が外れ、次第に姿を現してくる瞬間瞬間は、設計者としてドキドキものです。
果たしてこの設計で良かったのか・・・・
間違った線を引いていなかったか・・・・
自らの決断に日々さいなまれる瞬間でもあります。
まだまだこれからドキドキし続けなくてはなりませんが、皆さんも良かったら現場にお運びください。ご連絡いただければ、内部をご案内させていただきます。
(前田)