扇ヶ谷の家<竣工2>
要望のひとつに、家族で一緒にいられる空間を大切にしたいとあった。そのため、1階をパブリックな空間に限定し、2階をプライベート空間として、各寝室やユーティリティを集約させ、それぞれの空間の充実を図った。敷地自体は十分な大き …
扇ヶ谷の家<竣工1>
鎌倉駅から徒歩5分ほどの閑静な住宅地に、4人家族が住む家を依頼された。鎌倉は周囲を山に囲まれて自然が豊かに広がり、どこにいてもそれらを享受できる。近年、観光地として多くの人がこの地を訪れ、主要な道は歩く人波で溢れているが …
歳末にあたって
コロナが明けて始まった今年も、もうすぐ終わろうとしている。既に以前に戻った感もあるが、コロナ禍で失ったものもある。この3年間、人と会うことが制限されたことで、若い世代がその機会を失い、経験を積むことができなかったのもその …
三沢の数寄屋(中庭)
三沢の数寄屋も、建築工事が終盤に差し掛かってきた。内部の左官も終わり、造り付けの家具から建具が入りだした。養生が取れて、仕上材の姿が見えてくると、途端に建築がその全貌を表して来る。幾度と経験してきたが、この瞬間にはいつも …
三沢の数寄屋(庭園工事 2)
既に11月も半ばとなり、三沢では植樹時期の限界にきている。今年は温暖な気候が続いているのがせめてもの救いで、今週からの出張で、大きな樹木はすべて植え終えたい。今年の4月から建物の主庭である南側の庭を南西角から始め、西庭へ …
三沢の数寄屋(庭園工事)
足掛け5年に及ぶ三沢の数寄屋も、漸く建築工事が終盤を迎えた。設計当初から数寄屋を熱望されたものの、建築はとにかく、庭をどうまとめていくのかが不安だった。 我が国が標榜してきた建築は、建築単体で見るものではなく、建築を取り …
茶陶の工房、茶室2.
名古屋で進めている茶陶の工房と茶室も、いよいよ竣工に近づいてきた。古い工房と茶室を取り壊しての再構築だけに、かつての給排水管、ガス管の損傷が激しく、これまでさまざまに切り回しをされたインフラを整えるのが急務だった。 <母 …
上徒士町の家ー竣工5
南面したリビングは、両親の家との共有スペースである庭に大きく開放される。ダイニングキッチンと接続し、空間を水平に展開させながら2階まで吹き抜ける大きさを持たせた。互いの交流スペースである庭は、両親の家へのアプローチを兼ね …
上徒士町の家ー竣工4
キッチンの背後にはユーティリティとして洗面、トイレを設けるとともに、建物北側には浴室から脱衣室、家事室とが一直線につながる。ご夫妻とも仕事を持たれていることから、なるべく家事動線を短く、それを機能的に接続させることで、家 …
上徒士町の家ー竣工3
玄関を入ると右手に和室を設え、その続きにLDKへとつながる。和室は客間としての要素もあるが、1階全体をワンルームとして、家族が時々の居場所を確保するための、ひとつの要素として設けている。 <和室からLDKを望む> ダイ …