小田原の仕事

連日、九州豪雨による被害のニュースが届く。
熊本地震に次いでのこの惨事に言葉も出ない。多くの方の艱難を思うと、我が身の平凡な日常さえも、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
改めてお見舞い申し上げたい。

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                <新規計画の敷地一帯>
今年に入って、小田原の仕事に正式に掛かりだした。これまではプロジェクトチームの話を聞いて、それに意見を述べながらの進行役だったが、やっと大枠が固まってきたとあって、具体的な基本設計が始まる。
先日もその件で話をしてきたが、依頼に応えられる仕事となるよう、誠意努めていく所存である。
10年先を見越して、ある大きな一帯の整備を託された。計画が定まるまで詳しくは述べられないが、東京五輪までに全体を整えようとする計画である。広大な敷地もさることながら、周辺に点在する山々を望み、またその稜線が箱根につながっていると思うと、それだけでも気持ちが高ぶってくる。
敷地に添って川も流れており、そうした景観を含めて再生したいと考えている。

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        <かつての大手門があったところより城櫓を望む>
加えて、小田原箱根商工会議所からの依頼で、本年度から小田原のまちづくりについても拘わらせて頂くこととなった。実は昨年からの勉強会で、若干の建築の話しをさせて貰ったり、昨年暮れの式典ではパネラーとして登壇したりと、少しずつお仲間に入れていただいた経緯がある。
その節、「平成の城下町、宿場町構想」として、小田原城下一画の構想を描かせてもらった。まだ現実味のない絵ではあるが、些少の経験を生かし、少しでもお役に立てればと気持ちを奮い立たせている。

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             <新規計画地の川沿い風景>
計画が進んできたら、小欄でも詳しく報告するつもりである。
これも数年来、機会を重ねて話しをするなかで派生したことで、人との繋がりの有り難さを痛感している。そのためにも、渾身の誠意を込めた仕事をしなくてはと、強く諫めている。
これからが試されることだが、真心込めて取り組みたい。
  (前田)