年の瀬を迎えて

この暮れは殊のほか暖かく、師走気分にはほど遠い。
とはいえ、残す日もわずかとなり、年の瀬を迎えた。
各地で仕事納めと忘年会が続いたが、昨日、東京で最後の締めをして戻ってきた。年の瀬に笑って呑めるほどの幸せはあるまい。

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                <慧然寺材料木取り>
今年最大のハプニングは、東京深川にある寺院の境内整備が舞い込んだことだろう。再来年に控えた開祖350年遠忌に間に合うよう、庫裏の新築を含む境内地全体を整える仕事である。6月に話を頂いて、ひと月で基本設計、8月中に実施設計を挙げてすぐに現場説明。11月に建設会社と契約、既に工事に掛かりだした。
急なことだったが、木材もほとんどが揃ったと報告があり、先日見に行ってきた。赤松も杉も大径木の素晴らしい材料が集まり、続々と製材に掛けて木取をし始めた。また詳しくは小欄で紹介したい。
来年の決まっている仕事でいうと、八戸の住宅における実施設計を皮切りに、盛岡の住宅が着工、福島三春の禅宗寺院の庫裏、山形での住宅計画、先に書いた東京深川の庫裏を含む境内整備、小田原のまちづくり計画、山梨の古民家改修、伊勢での数件の計画と現場、京都の茶室修理、福岡の鮨店、議員事務所、高齢者福祉施設の計画と、また慌ただしい一年になりそうだ。
より自分を見つめ、少しでも確たるものを大きくするため邁進したい。
今年も小欄をご覧戴いた皆さまに感謝を申し上げ、来る歳もどうかご叱正をと、お願い申し上げる次第である。
  (前田)