「心意気在中」

「心意気在中」

S邸、着々と進行中である。 店舗小上がりとあわせて、玄関へと仕事は進む。 樋口さんが下地窓を編みはじめた。 壁の下地となる部分を、そのまま現していることから通称”下地窓”と呼んでいるが、壁を塗り残すことから、別名”塗り残 …

新五十鈴茶屋計画について(2) <主旨1>

新五十鈴茶屋計画について(2) <主旨1>

続きを。 それらを背景として計画に入った。     1,伊勢の玄関口としてふさわしい建築でありたい。     2,五十鈴川へ抜ける動線を作り出したい。     3,多くの人が集える場所にしたい。 建築として、まずこれは乗 …

新五十鈴茶屋計画について(1) <序>

新五十鈴茶屋計画について(1) <序>

計画から含めて3年近く、このたび新五十鈴茶屋が完成した。 地下を備え、上階に木造建築が連なる。 上屋の木造部分だけでも延べ450坪。 木造建築に携わるものにとって、これだけの木の命を預けられたことに、改めて威儀を正さざる …

古材をつかって

古材をつかって

先々代、山口さんにとってはおじいさんが建てた以前の家、覚えてますか。 実は解体したとき、その古材を山口さんが少しとっておかれました。 戦後間もなく建てた家だそうで、山口家3代にわたっての生活が刻まれた家と聞いております。 …

ひかりつけ

ひかりつけ

S邸茶の湯サロン、久しぶりに進捗報告を。 いよいよ現場が動き出した。 町中の商店街という立地条件のため、工事に難航を極める。 作業車が停められない、資材の搬出入問題、作業場が取れない、などなど。 当初から想定していたもの …

主張しない仕事

主張しない仕事

続きを。 「何で一番大事なところから積むんだ」、監督の岡本さんに詰め寄った。 石組みの当日、いきなり石を運び出したので思わず叫んだ。 中庭に入って最初に目がつく井戸周り、ぶっつけ本番でいきなり大事なところはないだろう。も …

石を組む

石を組む

新五十鈴茶屋を覗こう。 実は現在、かなり仕上がってきている。 およそ95%程度の進捗で、最終の仕上工事の段階である。 ブログを始めたのがかなり仕事が進んでからだったので、全体を通した紹介が中途半端だった。肝心な建物の内容 …

たかが照明、されど照明

たかが照明、されど照明

結局、奥さまご希望のアンティーク照明は見つからず、既存のものを代用することにしました。後日、好みに巡り会った時に付け替えが利くような形とし、取りあえず奥さまも納得されました。 しかし、意外にも一番難しかったのはキッチンの …

安らぎの灯り

安らぎの灯り

奥さまご希望のアンティークの照明が、捜せど捜せど見つかりません。 かなり早い段階から、好みの形は見せて頂いてました。いたってシンプルで、「かつ、見たことがある」というようなものなので、知人に名古屋から岐阜までの骨董屋を捜 …

重装備でいいのか?

重装備でいいのか?

山口邸もいよいよ造作工事に入った。外部周りの造作材を入れ、外壁から仕上げてゆく。 若い二人の大工も慎重な仕事をしている。 今日は大工の応援も含め、5人程きていた。造作工事と相まって、電気の配線、給排水の配管、空調の打ち合 …