山口邸竣工式
先日、待望の山口邸の竣工式に招かれました。 ついこの間まで、工事現場さながらの状態だったのに、と思ったのも束の間。 いよいよ完成です。 雨を吸い込み青々と茂った芝生、庭師 植甚さんによって見違えるような庭が完成していまし …
新五十鈴茶屋計画(10) <職人の仕事 2>
軒先瓦も見ていただこう。 主屋は月の満ち欠けをかたどったものを、目に近い下屋には12ヶ月の花を月ごとに並べている。菓子屋としての季節感をあらわしたいと思ってのことだ。 この瓦、以前仕事を一緒した、淡路の新光窯業 古東(こ …
新五十鈴茶屋計画(9) <職人の仕事>
五十鈴茶屋のもうひとつのテーマが「野遊び」である。 簡単にいえば、ピクニックのすすめ、といえようか。 「提げ重」といって江戸時代以降、外で遊ぶための弁当箱などにも日本人は趣向を凝らしたものを残している。粋な遊びをしたもの …
山口邸内覧会のご報告
去る9月29、30日の両日にわたって、山口邸の内覧会が開かれました。 先刻、このブログでも紹介しましたが、お陰様で好評のうちに無事終了することができました。 今回は施工者である扇光さん主催の内覧会で、一般の方に向けた仕事 …
竣工式に招かれて
先日、晴れて完成した左座園の竣工式にお招きいただき、行ってきました。 1階の店舗は陳列棚が増設され、それまで所狭しと並べられていたお店の商品も、すっきりと並び替えられました。同じ坪数でありながら以前よりも広く感じられるよ …
新五十鈴茶屋計画について(8) <五十鈴茶屋>
五十鈴茶屋、北側の外観である。 上階の格子と虫籠窓(むしこまど)の連なる意匠に、平入りの間口が展開する。 間口11件、奥行き5間、堂々たる佇まいをめざした。 老舗としての風格を滲ませたい、そう思った。 外観からは軒を出来 …
監理という仕事 <山口邸内覧会案内>
先回の監理の仕事について、少々補足を。 設計の仕事は、設計と監理に分かれます。 当然、設計だけを頼まれる方もいます。図面を書いて確認申請を下ろす仕事。 私どもは原則、設計だけの仕事はお請けしてませんが、多く行われているの …
心の交換(山口邸の監理)
山口邸完成まで、いよいよカウントダウンです。 バルコニーの手摺も終わり、大工さんも現場を離れました。 それを待っていたかのように、左官・タイル・電気・設備・庭師・・・・・と毎日さまざまな職人さんが大勢出入りしています。 …
新五十鈴茶屋計画について(7) <中庭1>
へっつい脇を抜けると、中庭が広がる。 左手が五十鈴茶屋、右手に小上がりをみて、正面に喫茶棟が建つ。 設計主旨にも触れたが、ここから誘われるまま五十鈴川へ出てみたい、計画当初から思っていた。地域の玄関口として、川へいざなう …
紙の継ぎ目
やっと完成が見えてきた、茶の湯サロン。 現場の葛藤7ヶ月、携わった全ての手が、実を結ぼうとしている。 S君は早くも開店のことで、頭がいっぱいのよう。 いよいよ夢の舞台が出来上がる。 樋口さんは最後に、つくばい脇の手摺仕事 …